管理栄養士と上手にコラボレーションしよう!

管理栄養士は、全国で約24万人が登録し国内で唯一、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格になります。主な職場は、医療施設、老人福祉施設、介護保険施設、児童福祉施設、小・中学校など多岐にわたります。業務内容は、乳幼児期から高齢期までの個人や集団に食事や栄養についてアドバイスをしたり、特定給食施設等で献立を立てて食事を提供したりなど、皆さんの健康を食と栄養の専門職としてサポートしています。今回は食や栄養のプロフェッショナルである管理栄養士とのコラボレーションを円滑に行うためのヒントについてご紹介します。

1.管理栄養士が行う栄養指導とは?

管理栄養士は、医師や薬剤師と比べると一般の方が身近に業務内容を見ることが少ないせいで、一般の方には、その業務内容のイメージが付きづらいのではないでしょうか?そこで管理栄養士の根幹業務である栄養指導についてご紹介します。

栄養指導とは『健康な方や加齢や体調不良などで食事や栄養に不安や疑問を抱えている方、病気で食事に制限がある方などに対して、管理栄養士が専門家の観点から指導すること』です。
健康な方や健康不安者、患者まで幅広い対象者の悩み・問題・疾患などに合わせて、食事内容や食事量、食材の選定、調理法など、多岐にわたる指導を行います。

●栄養指導の内容

ここでは、管理栄養士が行う栄養指導の概要について解説します。

①食習慣・生活スタイルの改善指導
食習慣・生活習慣について悩みを抱える方に対してヒアリングを行い、課題や問題点を見出して具体的な改善指導や改善提案を行います。

②調理法や献立の提案、アドバイス
健康な方や健康不安者、患者まで幅広い対象者の生活スタイルに合わせて、具体的な献立や調理法に関しての提案やアドバイスを行います。

③対象疾患に合わせた食事療法の提案、効果検証
病気や疾患により身体機能が低下すると、特定の食材を控え、栄養バランスに配慮しなければならない場合があります。
管理栄養士は、患者の対象疾患に合わせた食事療法の必要性を説明したうえで、食事療法の提案や定期的に食事療法の効果を観察します。

 
2.栄養士と管理栄養士の違いは?

 

管理栄養士には、類似の資格として栄養士もあるので、ますますその業務内容がわかりづらくなっているのではないでしょうか?
そこで管理栄養士と栄養士との違いについてご紹介します。

①栄養士、管理栄養士の資格習得方法の違い

栄養士は、試験を受けて取得する資格ではありません。栄養士の資格を取得するためには、厚生労働省が指定した昼間部の栄養士養成施設(大学、短大、専門学校)で必要な課程を履修すれば、卒業すれば免許が付与されます。

管理栄養士は、栄養士の資格取得者であることが前提で、国家試験に合格する必要があります。受験するためには、4年制の管理栄養士養成施設を卒業しているか、栄養士養成施設での年数と卒業後の実務経験の年数が合計して5年以上なければなりません。

②栄養士、管理栄養士の仕事内容の違い

ふたつの資格の大きな違いは、栄養指導を行う対象が異なるという点です。栄養士は主に健康な方を対象として業務を行います。これに対して管理栄養士は、健康な方だけでなく、傷病者や配慮が必要になる方々に対しても栄養指導が行えます。また、ある一定以上の規模の大きな給食施設では必ず管理栄養士を設置することが義務づけられており、給食施設の運営や労務についての管理も管理栄養士の仕事です。

 

3.管理栄養士とのコラボレーションの場

企業プロモーションにおいて、食や栄養のプロフェッショナルである管理栄養士と効果的にコラボレーションする場についてご紹介します。

①フードクリエイターとして管理栄養士とコラボレーション!

〇まずは、健康レシピ開発
管理栄養士ならではの仕事として、栄養や健康に配慮したレシピ制作があります。例えば、肌荒れ・便秘といった悩みに対する料理、口腔ケアに関する料理などです。管理栄養士ならではの栄養知識を料理に落とし込んだレシピ開発、それに連動して健康、栄養情報や栄養価計算が依頼しやすいのも強みと言えるでしょう。

〇健康レシピの強みを活かした料理写真撮影
多くのレシピ制作のお仕事では、レシピの料理写真を一緒に納品します。その料理写真撮影の業務において、管理栄養士が調理やスタイリングに関わることで、健康効果の高い素材を強調したり、背景も含めた写真全体の見え方に健康感を高めるなど料理写真の健康価値を高めることが可能です。

〇健康メニューを作りたくなるように伝える料理教室
フリーランス管理栄養士の中には、料理教室をメインに活動している方も多くいます。管理栄養士としての栄養知識を落とし込んだ健康メニューを実際にわかりやすく、作りやすい形で伝えることで家庭での再現をサポートできます。

②コンテンツメーカーとして管理栄養士とコラボレーション!

〇管理栄養士として正しい知識を伝えるための記事執筆
各種ウェブメディアの記事執筆や情報誌や会報誌などでのコラム執筆の業務があります。食や栄養に関する情報や噂はあふれていますが、管理栄養士の立場から根拠ある情報を分かりやすく伝えることができます。

〇管理栄養士の対話能力とターゲットに合わせた知識でセミナー講演
栄養や食に関するセミナーで、講演していただくことでプロモーションに役立てることができます。管理栄養士の得意分野と聴講する人のニーズを考慮して、乳幼児や女性、中高年、アスリート、シニアの健康・栄養課題などをテーマに設定することが大切です。また、様々な顧客への栄養指導を通じて培った対話能力を活かして、正しい情報を相手に合わせて分かりやすく伝えたり、質疑応答などにも対応することができます。

〇管理栄養士の知識とキャラクターを活かしたメディア出演
マスメディアや専門メディアでの取材を受けたり、コメントするPR業務があります。専門家としての栄養や食の知識と本人のキャラクターによって、様々な方に興味がある形で情報発信がすることで、特定層の世論形成をサポートするニュースのようなプロモーション効果が期待できます。

③ヘルスプロデューサーとして管理栄養士とコラボレーション!

〇管理栄養士としての独自メソッドを活用して企業プロモーションをサポート
独自のダイエットや美容のメソッドなどを持つ管理栄養士とコラボレーションして、商品やサービスのプロモーションに活用することで、信頼性と独自性を高めることができます。また、独自のダイエットや美容のメソッドに関心が高い管理栄養士のフォロワー向けにプロモーションを行うことで、新規のファン獲得をサポートできます。

〇管理栄養士として健康コンテンツをトータルプロデュース
健康にまつわる企業プロモーション全体のプランニングの一員として管理栄養士を起用することで、健康や美容に関心の高い顧客層の課題や不安を把握できます。そして顧客層のニーズに合った健康課題解決に役立つコンテンツを制作できます。

■まとめ
1.管理栄養士のシニアや疾病者などへの栄養指導の経験をプロモーションに活かす!

管理栄養士は栄養士と異なり、健康な方だけでなく、傷病者や配慮が必要になる方々など全ての方に栄養指導が行えます。つまり栄養士にはできないシニアや疾病者など特定層の栄養指導経験をプロモーションに活用できるのです。

2.栄養知識を料理に落とし込む管理栄養士の技術をプロモーションに活かす!

管理栄養士は様々な方々に対して、その栄養知識を料理に落とし込んで栄養指導を行っています。つまり料理を基軸に健康予防、疾病対策、スポーツサポートなど様々な分野での健康プロモーションに活用可できるのです。

3.管理栄養士の知識や経験を健康情報コンテンツにしてプロモーションに活かす!

管理栄養士は栄養指導において、幅広い対象者の悩み・問題・疾患などに合わせて、食事内容や食事量、食材の選定、調理法など、多岐にわたります。指導においては、その健康・栄養知識をクライアントが実践しやすいように伝える技術にも長けています。その管理栄養士の健康知識とコミュニケーション能力を活かして、記事執筆や講演などにしてプロモーションに活用できるのです。

一般社団法人 健康オピニオン会議